古家付きでの不動産売却のメリットとデメリットとは?
2022/01/29
古家が建っている不動産の売却を考えたとき、いわゆる古家付きの土地として売却するか、それとも更地にして売却するかで迷う方はとても多いです。
古家付きで不動産を売却した場合、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
ここでは不動産を古家付きで売却した場合のメリット・デメリットについて、注意点とあわせてご紹介します。
古家付きで不動産を売却するメリットとは
不動産を古家付きで売却することによって、次のメリットを得ることができます。
解体費用がかからない
まず、建物の解体費用がかかりません。
古家を更地にすることなくそのままの状態で売却することで、当然ですが解体費用は必要ありません。
固定資産税を抑えられる
次に挙げられるのが、売却までの固定資産税が抑えられるます。
固定資産税や都市計画税は土地の上に住宅が建っている場合、「固定資産税の住宅用地の特例」が適用されるため更地と比較して税金が安くなります。
したがって、古家であっても土地の上に住宅があることで固定資産税を節税することができます。
住宅ローンや再利用など買主側にもメリットがある
古家付きの場合、買主が低金利の住宅ローンを使用できたり、古家をリノベーションして再利用できたりといったメリットがあります。
このような買主側のメリットは売主側のセールスポイントにもなるので、売主にとってもメリットといえるでしょう。
古家付きで不動産を売却するデメリットとは
古家付きで不動産を売却する際のデメリットとしては、次の2つが挙げられます。
売却しにくくなる可能性がある
一般的に古家付き不動産の一番のデメリットは、売却しにくくなる可能性があります。
古家付きの不動産を購入した場合、新たに住宅を建てるには買主の負担で解体しなければなりません。
解体費用は住宅ローンに含まれないため、現金などの準備を求められる場合もあり、購入希望者が絞られてしまう可能性があります。
また、古家の状態によっては見た感じの印象が悪く映ってしまい、購入希望者に対してイメージ的に影響が出るケースもあります。
但し、これらは個人で購入を希望されている方が該当するデメリットです。不動産会社への直接売却の場合は当てはまりません。
値引き交渉や相場より安めの売却価格になる傾向がある
はじめから解体費用分を差し引いた価格設定や、相場と同等の場合は値引きを求められるケースが多く、古家付きの土地は全体的に相場より安めになる傾向があります。
古家付き不動産を売却する際の注意点
古家付きの不動産を売却する際、先にも少し触れましたが買主によっては建物をそのまま再利用したいというケースもあります。
しかしシロアリ被害や家の傾きや雨漏りなど、住んでいない古家は劣化している場合がほとんどです。
したがって売却後に「契約不適合責任」が発生しないよう、契約書上で「契約不適合責任の免責」に関する条文を入れておく必要があります。
古家付きで不動産を売却する際のメリットやデメリット、注意点についてご紹介しました。
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