オール電化にリフォームした中古物件は光熱費は?
2022/08/06
家を購入するならオール電化が良いという需要の高まりから、中古物件の中にもリフォーム済みの物件が増えつつありますが、疑問点も多いのではないでしょうか?
すべてを電気で賄う暮らしは、生活費を安く抑えられるのか、必要となる家電は何かなどの疑問をわかりやすく解説します。
中古物件をオール電化にリフォームする際に必要な設備とは?
オール電化とは、家中の設備のエネルギーを電気で賄うシステムのことで、主な設備には調理器具や空調システムなどがあげられます。
すでにリフォーム済みの中古物件に入居する際には、次の2つの設備への買い替えが最低限必要です。
IHクッキングヒーター
電気の力で加熱しますが、火力の強さは直火とほぼ同等で、高火力が必要な焼き料理や揚げ物なども問題なく調理できます。
電気式の給湯器
電気をエネルギーとして加熱する給湯器で、都度お湯を沸かすガスと違って、電気料金の安い深夜時間帯にまとめてお湯を沸かします。
湯温の調節は自動でおこなわれ、蛇口から使いたい温度に自動調節されて供給される仕組みとなっています。
オール電化にリフォームされた中古物件の給湯システムの違い
電気式の給湯器には2種類あり、電気温水器は電熱ヒーターによってお湯を沸かすシステムで、エコキュートは気体が圧縮されることで発生する熱エネルギーを利用してお湯を沸かします。
置き場所の広さや使用する電気代などが異なるので、それぞれの違いを見比べてみましょう。
電気給湯器
●スペース:1×1m
●導入コスト:50〜60万円
●電気料金:月4,000〜6,000円
エコキュート
●スペース:1×2〜3m
●導入コスト:90〜100万円
●電気料金:月1,500〜3,000円
お湯を沸かす仕組みの違いで、導入コストと月々の電気料金には大きな差が現れ、初期費用だけを見ると電気給湯器のほうが安く、魅力的です。
一方で、月々の電気料金はエコキュートのほうが安く抑えられており、電気給湯器の約半分となりました。
オール電化にリフォームした中古物件の月々の電気代はいくら?
給湯器や暖房などすべてをオール電化にした場合、家全体での電気代はガスを併用した場合とどのくらい差が現れるのか、一般家庭の平均的な月々の費用を比較しました。
オール電化リフォーム済み
●1万2,000〜1万5,000円
ガス併用
●1万6,000〜2万5,000円=電気1万〜1万5,000円+ガス6,000〜1万円
月々の電気代の差は1万円弱で、この差が年単位となった場合には、さらに大きな差となることがわかります。
オール電化にリフォームされた中古物件ならば、電気料金が安い深夜時間帯に蓄熱しておくことで、より節約が可能です。
しかし、電力自由化に伴い、契約する電力会社やプランによっては例のように安く抑えられるというものではないので、料金プランや使い方などに工夫が必要です。
すでにリフォーム済みの中古物件ならば、工事を用意する手間はなく、入居と同時に快適なオール電化生活を送ることも夢ではありません。
注意したいのは、生活スタイルによっては光熱費が安く抑えられるわけではないので、導入前に入念に確認しましょう。
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