土地の擁壁工事とは
2023/03/18
マイホームを建築するための土地探しは、面積や環境面だけでなく安全性にも配慮が必要になります。
場所によっては擁壁工事が必要になるケースがありますが、初めて耳にする方もいるのではないでしょうか。
本記事では、住宅を建てる際の擁壁工事とは何か、その種類や費用について解説します。
土地の擁壁工事とは
擁壁工事は、住宅を建築する土地によってはとても重要になる工事です。
高台や丘の上のように、高低差のある土地に住宅を建てると雨や地震などで地盤がゆるくなり、崩れてしまう危険があります。
土砂崩れが起こるような大きな被害になると、自身や家族だけでなく近隣住人も危険にさらすことになりかねません。
擁壁工事は、人命や建物、地域を守るためにも重要な工事です。
自治体ではがけ条例により、土地の高低差が2m以上、角度が30度以上の崖の上および下に家を建てる場合には擁壁を作るように定めています。
基本的に工事を自治体に届け出る必要はありませんが、例外として宅地造成工事規制区域に指定された地域は、自然災害の発生の懸念から申請が必要となります。
土地の擁壁工事の種類について
擁壁工事にはいくつかの種類があり、それぞれに施工方法や強度に違いがあります。
一般的に、広く使われるのは鉄筋コンクリートです。
見た目にもスッキリするうえ、強度もあるのでもっとも安全性の高い方法です。
なかでも、道路からすぐの場所に擁壁を作れるL型擁壁は、敷地を広く使えることから採用されやすくなっています。
さらに、石やコンクリートブロックを積み上げて強固にした練り積み式擁壁、無筋コンクリートを使った重力式擁壁やもたれ式擁壁など種類は豊富にあります。
古い擁壁には石積みされたものがありますが、なかには古く安全性が低いものもあるため注意が必要です。
土地の擁壁工事の費用はどれくらいなのか
公示費用は地域や地盤、道幅や壁の長さと高さを基準に決定した工事の種類で決まります。
一般的な擁壁工事では1㎡あたり約3万〜5万円程度ですが、道幅の狭い道路が目の前にあれば交通整理も必要になり、人件費がかかります。
ただし、分譲地であれば工事費用が含まれているので支払う必要がありません。
あらかじめ、工事費用が土地代に含まれているのか確認しましょう。
万が一、2mを超えるような大規模擁壁工事が必要な場合、地方自治体が実施する助成金制度を利用できる可能性があります。
定数や申し込み期限はありますが、自治体に問い合わせてみましょう。
擁壁工事とは、高低差が2m以上ある土地の場合に必要になる工事で、各自治体のがけ条例にて定められています。
擁壁工事にはいくつかの種類があり、そのなかで鉄筋コンクリートによる工事がもっとも一般的で安全な方法です。
助成金制度が利用できるか各自治体に確認してみましょう。
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